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おばけじゃないよ。一反木綿(いったんもめん)
暑くなると、とても暑がって、肩を出し、素足になり、はじめ人間ギャートルズのような姿になる男前シミズだが、それでも一応、人前を意識して、羽織るものを持って出社はする。
しかし、そのジャケットが肩なしというから、意味があるのか?という話は以前フク笑いでご紹介をした。
先日、ちがうバージョンの羽織りものを持参してきた。
もちろん持参しても、そんなに涼しいことはないので、めったに持参したジャケットは着たためしはないが・・。
着ない衣類は、椅子の背もたれにかけていると、邪魔だったりするので、シミズは、さとうデスクが隣の部屋から移動してきたハンガーかけに、ひょいとひっかけていた。
さとうデスクは、首まきまきストールをハンガーかけに掛けているが、先日は3万円もするシルクの薄いカーディガンのようなものを、持参していた。
3万だから、ひっかけちゃいけないと思って、ハンガーかけを移動してきただけだが。
「これ、3万円するよ。」と聞きもしないのに教えてくれるから、親切な方だ。
シミズもひょいとかけた、例の羽織りものが、ハンガーにかかってブラブラしている。
それを見て、ヨシダが、
「これ、なんですか?この一反木綿のようなものは?」
と、まるで部屋にお化けか化け物がいるような発言。
「これ?これはね、シミズの一反木綿よ。
主人(シミズ)がおいてけぼりするから、しょーがないから、ここにいるけどね。
シミズの一反木綿なんよ。」
と、答えるさとうデスク。
かわいそうな、シミズの羽織りもの。
着てもらうあてもなく、家から持ち出され、ハンガーにぶら下げられて、一反木綿よばわりされて。
まるで見世物ではないか。
でも、本当に一反木綿なのだ。
ヨシダもよく言ったものだ。
ちょっとスネ気味で、あっちの方を向いている一反木綿。
気のせいか、背中姿が寂しそうではないか。
そろそろ家に連れて帰ってあげようよ。