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NOの言える日本人
今年のハーストーリィプラス流行語大賞のノミネートにカウントされるような、新しい流行語を、昨今発見した。
それは、
「違うんです!」
という言葉。
もしもし、と呼ばれて、はい?と返事するくらいの勢いで、
「違うんです!」
こう言いきって、自分の発言を続けてみてください。
それで、立派なNOを言える日本人、ムツラになりきることができます。
毎月はじめ、席替えの日。
早く出勤する組の、シミズが一番出社だったので、お掃除前に、7名の席移動をやってくれていた。
各自の引き出しキャスターを移動して、机上に残された私物を、移動させる。
一人でやるとばかにならない時間と労力がかかるのだが・・。
私が2番目に出社したときには、もう一人で済ませていた。
引越し作業に
「ムツラの席が一番荷物が多かった・・・。」
と、一言漏らしたシミズ。
それを聞いたムツラが
「違うんです!」
ここで読者の皆さんも、何が違うのか?と意味がわからない気持ちになりやしないかと、私も心配になる。
え?何が?違うって何が?
とシミズも私も目をぱちくりして聞くと、そこからノ―と否定した理由を話し始める。
「いやね、実は昨日、引き出しや足元の荷物を整理しようと思ったんです!
思ったんだけど、荷物をいれるキャビネットの中がいっぱいだったから入らなかったんです!
だから、また明日、整理しようと思ってたら・・・席がえの日だった・・・。」
と、弱ったような顔をしておりました。
ムツラの荷物が一番重かったという事実に対して
A:違うんです!
荷物は決して重くはありません、それは気のせいです!
なのか、
B:違うんです!
確かに重かったかもしれませんが、昨日、荷物の整理をしようという気持はあったんです。
ただ、それが気持ちだけで、間に合わなかっただけなんです!
どっちを言いたいか、というと、そりゃ、Bだと思うけど、
そんなに自信をもって、Bの結果を出してもいいのか?
結局は、荷物は重いのだろう?
そう、問いかけたくなるのだけど、そこが面白いですねー。
違うんです!
よいですか。
はい、とこたえるのではなく、まずは、否定してみる。
今年、下半期は、意外に、これかもしれない。