納島正弘さんに会いに行ってきました。
なんと大学は経済学部だったそうです。大学を4年途中でやめ、
好きだった絵を生かせるデザイナーを目指し、デザイナー学院に入学。
卒業後2カ所の代理店で経験を積みフリーに。
その後、デザイナー学院で出会った奥さんのさなえさんと
(有)納島デザイン事務所を運営され、5年目を迎えています。

さとう:
私も同じ学校出身の劣等生先輩なんですが(笑)、大学を4年まで行ってやめて、また専門学校で勉強されたんですね。
納島:
イラストが好きだったんですね。そして両親のいる広島でなんとか出来ればと思ってました。長男なんで。
さとう:
デザイナーとしての納島さんとよくお仕事をご一緒させていただくのですが、デザイナーというよりプロデュースまで出来る方という印象ですね。発注側の意図を良く組んでくださるので話が早い。受身的ではない仕事の進め方は学ばせてもらってます。
納島:
仕事の中では紙面のみ、パッケージのみ、というよりも総合して頼まれるケースは多いです。この会社、企画に必要なものはなんだろうというところから入り、そこにグラフィックデザインが必要であれば請負い作るという感じです。
さとう:
よくデザイナーはデザインそのもののクオリティを重視しがちで「この色は・・」とか「ここの余白は・・」と自分のこだわりを主張しすぎてしまい、肝心な見る人、使う人のことを忘れてしまう。それは紙面のみ、とかパッケージだけとかで受けてしまって、その背景まで見えてないからなんでしょうね。
納島:
若いときにはやりがちなのですが、先方の伝えたい情報の全てを受け入れ、デザインにはめ込む作り手の立場優先の作り方。
”一体何が伝えたいのかこれは”と自分のデザインも中途半端になってしまいます。一つのデザインを先方の言うなりに進めるということは御用聞きと一緒です。「僕が使い手だったら・・・」とか「SHOPで見かけた時、印象がいい」など提案がないと自分らしい作品は作れないし仕事も取れない。会社を始めてから一層ひしひしとそのあたり実感します。
さとう:
なるほどそうですね。
納島:
デザイナーも自己プロデュースが必要です。今までこんな仕事やってきましたと作品を集めてファイルしているだけでは、何が得意でどんなことをやってくれるのかが伝わりません。僕の友達のデザイナー事務所は自分たちが”ここと仕事したい”というお店に出向き、「自分たちがここのポスターを作るとこんな感じに出来ますが」と作品を持ち込んでいくプレゼンテーション方式で受け入れてもらい、仕事を手に入れます。
もちろん最初は無償で持ち込みます。しかし、気に入ってもらえれば自分の作品が世の中に出るわけです。しかも自分たちがやりたいことでです。
さとう:
営業的なおしゃべりは苦手でも表現したものさえあれば言葉は要らないし、何よりわかりやすいですね。

私のようなイラストレーターも描きたいものをHPで公開してるだけでわかっていただけるので、仕事上で私にかけない絵を依頼うけるケースはあまりないですね。
納島デザインはどのようにして自己プロデュースをしてらっしゃいますか?
納島:
ハーストーリィと一緒で納島デザインはコミュニティ型ですね。(笑)
納島デザインの空間を色々なデザイナーたちにも打ち合わせやぶらりと来ていただけるよう開放してますし、定期的に色々な方々を呼んでセミナーも開催してます。デザイン以外での価値観を共有した人とのつながりも重要で、そこから仕事につながるケースが一番多いです。
さとう:
たしかにそうですね。この続きはぜひセミナーでしっかり教えてくださいね。楽しみにしてます。


大きな窓のある10階のオフィスは、まさに納島デザインならではのおしゃれさ!窓からは広島中心地が一望でき、自然も満喫できる、私もこんなところで絵を描いていたいナーなんて・・・羨ましい限りのオフィスです。
クリエイティブコース、9月18日が楽しみです。




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株式会社ハー・ストーリィ
イラストレーターさとうみどり

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